Now or Never

今でしょ!

【狂犬通信 Vol.151】 門口の門

大道城から尾根道を北側約1km程度行った所に門口の門はあります。
解説板には大道城の大手門との伝承があるとありますが、この遺構と大道城との間には何の遺構も存在しないため、施設としての一体性は感じられないため、大手門の可能性は低いです。
しかし、同一尾根上であり、約1kmの至近距離であるため、何らかの関連があるのは確実でしょう。
とすると、大道城のある尾根上を南北に通る街道を監視する目的で設置された番所の様なものと思われます。。
しかし、この門口の門は北側から接近する者に対して構えられていて、大道城は南からの攻撃に備えて築かれているため、一貫性が感じられません。(後方警戒の為なら、もっと防御性の高い単郭の砦とするべきですし)
この門口の門と大道城の関係も研究者の見解を聞きたい所です。
遺跡は高さ1.5m程度の段差がある地形を幅2m程度に切通状に掘り込んだものです。
切通しはクランク状にして直進出来なくしており、明らかに防御を目的とした施設です。
遺跡は大道城と事なり荒れ放題で、設置されていた解説板も朽ちています。
ただし、誰かがこのブリキの解説板を木の根元に巻き付ける様にしてくれたため、遺跡の位置が特定できました。(地面に転がって草に埋まってたら、発見出来ませんでした)

PS.北陸の山中は月ノ輪熊が出没するので知られています。
門口の門近くの少し藪化した林道を歩いて行くと、30m位先に犬位の動物がいます。
その動物は、こちらに気付くと林の中に逃げて行きました。
藪に体の大半が隠れていたので、何だったのかは不明ですが、背中は茶色だったので熊では無いです。
狸、狐、穴熊の何れかだと思いますが、一瞬、熊との近接戦闘の悪夢が頭を過りました。(北海道で釣り人が襲撃されたばかりですし)
鈴(100均で買ったお店のドアによくついてる奴)をジャラジャラ鳴らし、ホイッスルを20分毎位に吹きながら歩いていましたが、音に敏感な動物(鹿とか)以外は効果が少ない気がします。
動物が消えた林の辺りを通過するのは緊張しました。(≧∇≦)