Now or Never

今でしょ!

史跡-武蔵國都筑郡・小机城

【狂犬通信 Vol.115】小机城の考察2

小机城のもう一つ気になる点として、東西二つの曲輪のどちらが主郭であるかという疑問と、二つの曲輪の間に設けられた、細長い小さな曲輪は何を目的としているかという点です。この細長い曲輪を注意してみると、二つの主要な曲輪より高く、東西二つの曲輪か…

【狂犬通信 Vol.114】小机城の考察

小机城の特長は何と言っても、東西二つの主要な曲輪を取り巻く、城の規模に不釣り合いな位に巨大な空堀でしょう。曲輪を取り巻く様に掘られた堀は横堀と呼ばれ、戦国後期の城の特長の一つです。小机城のもう一つの特長の一つに、横堀の外側、丘陵の斜面に対…

【狂犬通信 Vol.18】武蔵國都筑郡・小机城(後)

小机城東曲輪の虎口は西曲輪の虎口と同様に南側に向けて開かれていて、西曲輪の虎口が平虎口なのに対して、東曲輪の虎口は外桝形虎口と成っています。(近世城郭の桝形と形は似ていますが、使用目的は違います)虎口の外側は小さな切通状と成り、曲輪の縁に…

【狂犬通信 Vol.17】武蔵國都筑郡・小机城(前)

小机城にちょっと行ってみたのですが(1時間半位彷徨ってましたが…。)、今回は城の構造について諸説ある小机城の虎口について考察してみました。小机城は東西2つの曲輪と曲輪間にある細長い小曲輪で主要部が構成されます。東西2つある曲輪のうち、西側の曲…