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【狂犬通信 Vol.17】武蔵國都筑郡・小机城(前)

小机城にちょっと行ってみたのですが(1時間半位彷徨ってましたが…。)、今回は城の構造について諸説ある小机城の虎口について考察してみました。
小机城は東西2つの曲輪と曲輪間にある細長い小曲輪で主要部が構成されます。
東西2つある曲輪のうち、西側の曲輪の方が構造的に新しいため、西曲輪の方が主郭とされています。
東西の曲輪とも城外に向けて南側に虎口が設けられていますが、2つの虎口は構造が異なっていて、防御戦術の違いが現れている気がします。
西曲輪の虎口は平虎口ですが、空堀に掛かる土橋を緩くS字状に屈曲させ、橋を渡る者のスムーズな通行を妨げています。
虎口両側の土塁は巨大で、土塁上から土橋上の敵に対して、射撃を浴びせる射撃台としての機能を持たせていたと考えられ、幅広の空堀と合わせて、鉄砲の射撃で、敵の攻撃を粉砕する意図で構築されていたと考えられます。
東曲輪の虎口は…。
次回にて…。

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※内容に誤りがある事があります。(by 綾瀬の狂犬氏)