Now or Never

今でしょ!

【狂犬通信 Vol.143】田屋川原古戦場

文明13年(1481年)、加賀國守護の富樫氏は加賀國内の一向一揆の鎮圧に手を焼き、隣接する越中國砺波郡に逃げ込んだ一向衆の討伐を砺波郡の有力国人の福光石黒氏に依頼します。
石黒氏は一向衆と対立する他の仏教勢力の援軍を得て、一向衆の拠点である瑞泉寺へ向かいます。
一向衆側も周辺の一向衆を集め、田屋川原で石黒勢を迎え撃ちました。
一向衆側は戦闘経験の無い者が多く、装備も貧弱であったため、数において劣性でも侍衆の多い石黒勢は一押しで一揆勢は崩れると高をくくって攻め立てますが、一揆勢はなかなか崩れません。
そうこうしているうちに、石黒氏の家来衆に裏切り者が出て、加賀の一向衆と共に手薄と成っていた石黒氏の居城の福光城や反一向一揆の寺社を焼き討ちします。
福光城から煙が上がるのを見た石黒勢は総崩れと成り、一族の主だった者は追い詰められて自刃し、福光石黒氏は滅亡する事と成ります。
この結果、砺波郡の多くが一向一揆の支配する地と成り、佐々成政に滅ぼされるまで続く事に成ります。。