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【狂犬通信 Vol.142】越中國砺波郡井波城と瑞泉寺

瑞泉寺は戦国期に越中一向一揆の中心だった寺院です。
江戸期に前田家から手厚い保護を受けたので、現在は壮大な伽藍と成っていますが、戦国期には他の一向一揆の寺院同様に寺の周囲に堀と土塁を廻らす城郭寺院でした。
現在の瑞泉寺の隣が戦国期の瑞泉寺の跡で、井波城と呼ばれています。
広い主郭には高さ約3mの土塁が廻り、東側に残る水濠は幅15m程度はありそうです。
戦国初期から砺波郡を支配し、越中の武士勢力や上杉謙信と抗争を繰り広げた越中一向一揆でしたが、謙信の死去した天正6年以降、織田信長の命を受けた佐々成政越中に侵攻、一向衆に対しては徹底的な弾圧を行います。
瑞泉寺も焼き払われ、越中一向一揆の砺波郡支配も終わる事と成ります。