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【狂犬通信 Vol.148】  越中國射水郡森寺城

森寺城は氷見市街の北西の丘陵に築城されています。
この位置は能登國の中心である七尾からの街道が氷見の平野部に出る位置にあります。
この城は能登國守護の畠山氏が越中侵攻の拠点として築いたと言われています。
能登の畠山氏は越中守護で室町幕府の要職を勤める畠山氏の分家に当り、越中国内で問題が起きると在京している本家からの依頼で、度々越中に出陣しています。
能登畠山氏には本家の領地を横領する意図はあったと思われ、氷見の辺りは能登畠山氏の影響を強く受けています。
能登畠山氏と言うと、上杉謙信に滅ぼされた経緯から弱小大名のイメージが強いですが、永録年間の内紛で弱体化するまでは、それなりの勢力であった様です。(居城の七尾城の壮大さからも明らかですね)
この城の縄張りは、戦国中期頃までの古い縄張りが基本ですが、後に虎口等の要部を強化の為に改修した印象です。
主郭の虎口や、城主の屋形があったと思われる区画には石積が設けられ、単なる要塞では無く、権威付けの宮殿としての機能も持たされていた様です。
この城を訪れた感想としては、とにかく広いの一言です。
越中三大山城からは漏れていますが、この城を加えるべきとの意見も納得です。(≧∇≦)