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【狂犬通信 Vol.149】 越中國射水郡飯久保城

飯久保城は能越道の氷見南IC出口付近にある越中国人衆の狩野氏の居城です。
狩野氏は伊豆の狩野氏(安土桃山文化を代表する絵師として有名)と同族と考えられていますが、確かな証拠はありません。
射水郡の他の国人衆同様に神保氏に従っていましたが、上杉→織田(佐々)といち早く寝返り生き残りをはかっています。

この城は同地の標準的な国人衆の城郭に防御力強化のために、織豊系城郭に見られる複雑な導線を持つ虎口を構築している点です。
織豊系城郭に触れた国人衆が自発的に取り入れたのか、織田氏重臣であった佐々氏の指導で構築されたものかは定かではありません。
この城が築かれている丘陵は自然公園と成っていてハイキングコースが城内を貫通しているのですが、訪れる人は少ない様で、日当たりの良い場所は下草が繁り道も解らない状態て成っています。
上へ上へ進めば主郭にたどり着ける事は解っているので、切岸を直登をする事数回…ようやく主郭にたどり着けました。
中途半端に伐採すると荒れてしまう典型です。
杉林のままにしておいてくれた方が余程良いのですが…。