仮に、ビートルズメジャーデビュー後のグループ活動時期('62-70)に十代を過ごした世代を「ビートルズ(第一)世代」、解散後の(ジョンを含めた)ソロ活動時期('70-80)に十代を過ごした世代を同じく「第二世代」と呼ぶならば、Let It Beからビートルズにリアルタイムに接した自分は「第1.5世代」といったところと思っています。
洋楽、とりわけビートルズに興味をもったのは小学校5年生の頃。
クラスメート(の兄貴)の影響が大きかったと思います。
当時、レコードなんてそう易々と買えるものではなく、友人の兄貴のレコードを聴きに行ったり、時々貸してもらって親父のサンスイの家具調ステレオで聴いたものです。
しかし何といっても当時一番のソースはラジオでした。
今思い出すと笑ってしまうのですが、ラジオから流れる曲を繰り返し聴くために、親父のソニー製オープンリールデッキに繋いだハンドマイクをトランジスターラジオのスピーカーにくっつけて設置し、曲が流れている間息を潜めて録音したものです。
初めて買ったビートルズのレコードは、Let It Beのシングル盤でした。
発売当初に買ったこのレコードこそ、私が唯一リアルタイムにビートルズを経験した証しとなります。
脱線しますが、Let It Beには一つ思い出があります。
シングル発売後、1970年の夏に同名の映画が日本でも公開されました。
まだシティロードもぴあも発刊されていなかった当時、小学生には新聞広告が唯一の映画上映プログラムの情報でした。
ある日の夕刊でLet It Beが渋谷で公開されることを知った私は、その後小学校の卒業文集で将来の夢を「ジャパニーズ・ビートルズ」(笑)といっしょに書いた面々を誘って、日曜日に渋谷に出向きました。
ところが、新聞広告を頼りに映画館に行ってみたところ、Let It Beが上映されていません。
予告だったのか、映画館を間違えたのか、原因は忘れてしまいました。
でも、せっかくここまで足を運んだのだからと、たまたま上映していた「続・猿の惑星」を観たことはよく覚えています。
閑話休題。話をレコードに戻します。
ここまで長々と何の前ふりかと申しますと、、、
実はビートルズのアルバム収集を細々と続けてきました。
時々思い出してはヤフオクを覗き、しばらくアンテナを張る日々が続いたかと思えば、またそのうち飽きて忘れてしまう。
こんなことを繰り返して10年近く経ちました。
先日ようやく、あるテーマに沿った収集が一段落したので、ここらで軽く紹介させていただこうと思い立ちました。
収集と言っても、自分は所謂コレクターのレベルには程遠く、特別希少・貴重なものは一つもありません。
あの1970年頃、レコード店の棚に普通に並んでいた、欲しくて仕方ないのに買えなかったビートルズのレコードを、40年以上経った今、ようやく手に入れたというわけです。
1970年と言うと、ビートルズの国内盤が間もなくFOREVER帯に切り替わる頃になります。
長文失礼しました。
次回よりご披露したいと思っていますが、いつになることやら・・・