ふとしたきっかけで鎌倉七口を歩いてから、鎌倉道を始めとする郷土古道への関心が高じてきました。
もともとが、鉄道の廃線跡とか道筋・川筋の変遷に興味を覚える質なので、当然の成り行きかも知れません。
さらに、健康管理のために週末歩くことがすっかり身体に馴染んできたところで、健康を維持するにも好奇心を満たすにも、古道散策は一石二鳥でもってこい!
こんなんで、いつ飽きるかわかりませんが、しばらくは古道の散策に熱が入りそうです。
では早速鎌倉道を歩いてみよう!
・・・と言いたいところですが、先ずは足慣らしで金沢道を歩くことにしました。
金沢道とは何か?
空でスラスラと説明出来るほど知識はないので、ウィキペディアから引用させていただきます。
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金沢道(かなざわみち)は、東海道五十三次程ヶ谷宿(現保土ヶ谷駅)の金沢横町から金沢の六浦陣屋(現金沢八景駅)へ到る道の名称である。 金沢からは朝比奈切通しを経て鎌倉へ通じるため、金沢鎌倉道とも呼ばれる。
鎌倉時代に入って鎌倉街道が整備され、鎌倉から房総半島へ到る道は下道と呼ばるようになり、その途中の金沢から北上し程ヶ谷へ到る金沢道が開かれた。
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そうなんです。
金沢道は鎌倉道下道(したつみち)の一部なんです。
そして下道は、ほんの一部ですが、鎌倉から朝比奈切通しまでを昨年歩いています。
鎌倉道散策の手始めとして、金沢道をきっかけにしばらく下道を歩いてみようと思います。
ちなみに、金沢道には「かなざわみち」の他に、「かなさわみち」「かねざわみち」「かねさわみち」等、ネットで調べるといろんな呼び名が当てられていますが、よくある「諸説あり」ってやつでしょうか、あまり拘らないのが吉のようです。
なお、仕事も遊びも、事前にキチンと計画を立てて計画通りに実行していくのが苦手なもので、今後も思い付きで予定を変えたり、もしかしたら突然やめちゃったりするかも知れませんが、その時はご勘弁ということで・・・(笑)
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先日の日曜日。
明け方降っていた雨も上がった曇り空の下、相鉄線天王町駅からスタートです。
駅前の旧帷子橋跡から、しばらく旧東海道を保土ヶ谷に向かって歩きます。
ここは保土ヶ谷道、相州道の分岐箇所。
保土ヶ谷道は、横浜開港以降に港への往来に使われた道。
相州道とは、追分で東海道から分岐する大山道、厚木道、八王子道の総称で、ここから分岐する道は、桜ヶ丘→坂本町→西谷浄水場→三反田町→本宿を経て、その先厚木から大山へと通じていたようです。
さて、交差点を通過し旧東海道を直進します。
現在は環状1号線(環1)と呼ばれる特に風情ある通りでもありませんが、よく見れば史跡の案内がそこかしこにあり。
自転車では何度となく通った道ですが、全然目に留まらなかったなあ~
助郷会所跡
問屋場跡
高札所跡
JR保土ヶ谷駅前を通過して200~300mくらいでしょうか、一つ目信号が往来を捌くこの場所が金沢横町。
東海道から金沢道が分岐する追分です。
江戸時代は、ここから金沢→鎌倉→江ノ島を経て東海道で帰って来る周遊ルートが行楽の定番コースだったとのこと。
円海山への道標もあります。
円海山も行楽の地だったのでしょうか?
それとも信仰の地だったのでしょうか?
お灸の名所だったようです(;^_^A
そう言えば、、、
先日、峯市民の森を訪れた時に、これを見て「何でお灸?」って思ったっけ。
由緒正しい歴史あるお灸だったんですね(笑)
それでは、いよいよ金沢道に入ります。
えらい長いこと工事を行っている今井川に架かる金沢橋と、すぐ先のJR上岩間踏切を渡り、、、
R1(現東海道)を横断すると、
金沢鎌倉道の案内板あり。
ここが「いわな坂」と呼ばれる急坂のとっかかりとなります。
道の左側に庚申塔が。
その脇には急な石段があり、石段の先には祠が見えますが、ここはスルーで。
こういう寄り道が苦手なのは、生まれた時からの性分です。
いわな坂を進みますと、右側に「御所台の井戸」があります。
北条政子がこの井戸の水で化粧を直したことから、そう呼ばれているそうです。
ちなみに、北条政子は一般に気性が強いとか嫉妬深いとか、どちらかと言えばネガティブな評価を耳にしますが、吾妻鏡では、頼朝を強く慕いそして支え、頼朝亡き後は頼家の無謀な振る舞いに身をもって制する正義感のあふれる美しい女性として描かれています。
え?
吾妻鏡を読んだのかって?
読みましたとも!
漫画で(笑)
いわな坂を上りきると、そこは横浜清風高等学校。
以前は明倫高等学校という名の女子高でした。
進んで高校の敷地が切れる十字路には、北向地蔵があります。
「是より左の方かなさわ道」「是より右の方くめう寺道」
「くめう寺」は弘明寺。
ここを右折した先に続く道は、弘明寺へのバイパスらしい。
金沢道はこの十字路を直進です。
この先、首都高速狩場線の開通により道筋が大きく変わったと思われますが、狩場線を清水ヶ丘公園西橋で跨ぎます。
この辺りで保土ヶ谷区とはお別れ。
ここからは南区へと入って行きますが、急坂で息切れしたので、ちょっとお休み~