Now or Never

今でしょ!

【狂犬通信 Vol.138】ああ、樫ノ木集落

樫ノ木城のある樫ノ木集落は、現在は無人の廃村と成っています。
集落としては無人でも、農地は使用されている集落も有りますが、この集落は完全に廃村の様です。
国土地理院の地形図を見ると、集落には数軒の家屋が有りましたが、現在確認できるのは1軒のみです。
Googleマップ衛星写真を見ると、藪の中に資材置場の様な場所が有るので、国土地理院の地図と付き合わせると、これらは倒壊した家屋と解ります。
唯一の廃屋の前に草ヒロのスズキ・キャリーが有り、このキャリーが恐らく80年代後半のモデルと思われる事から、この家が廃屋に成ったのは2000年代の半ば以降でしょうか。
と言うことは、廃村もその頃と言えると思われ、2005~2015頃に廃村と成ったのでしょう。
面白いのは廃村と成った今でも、路線バスは走っている点です。
これは1つ前のバス停迄は民家が存在していてバスを運行する必要があり、道が狭くて途中で転回が出来ない関係で今でも樫ノ木バス停が生きてると思われます。(ここより奥は民家なし)

昭和の高度経済成長期以降、富山の山間部では100を越える集落が廃村と成った様です。
車道も通らない集落はともかく、車道が通り、路線バスが運行されていり集落ですら廃村と成っていく現実を見ると、日本の地方で急速に進む過疎化について考えさせられますな。

樫ノ木バス停

廃屋

車庫