Now or Never

今でしょ!

【狂犬通信 Vol.119】下総國葛飾郡・栗橋城

栗橋城は、東武鉄道南栗橋駅の東側2km、権現堂川を渡った、茨城県五霞町にあります。
この辺りは、千葉、茨城、埼玉の県境が入り組んでいて、権現堂川の西側は埼玉県の栗橋、下流に5km位行くと、千葉県の関宿です。
栗橋城は築城された経緯は不明ながら、享徳の乱で鎌倉を追われ、古河に居を移した古河公方の奉公衆である野田氏が、古河防衛の拠点として取立てました。
この城は、北条氏康をして一国に値すると言わしめた関宿城と古河の中間点に位置し、利根川の線に沿って築かれた防衛線の一翼を担いました。
そんな栗橋城も、古河公方が北条氏に取り込まれ、野田氏も北条氏に従う様に成ると戦略的価値を失い、天正の中頃には廃城と成った様です。
城域は権現堂川の河川改修等で大きく破壊され、城の東側の一部のみが残ります。
残存部の状態は良いのですが、集落の中なので、無闇に立ち入れません。
地主さんが立てた、無断で立ち入らない様に注意喚起を促す手書きの看板を見ると、城マニアも撮り鉄と変わらないと思い知らされますな…。

f:id:toei-sportif:20211230205724j:plain

f:id:toei-sportif:20211230205731j:plain

f:id:toei-sportif:20211230205739j:plain

※内容に誤りがある事があります。(by 綾瀬の狂犬氏)