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今でしょ!

【狂犬通信 Vol.100】駿河國益津郡・当目砦

当目砦はかんぽの宿焼津の直ぐ南側に有ったとされています。
この砦の海側を大崩海岸沿いに駿府に抜ける道(当目坂)があり、持舟城の前哨陣地として配置されていたと考えられています。
天正7年、駿河に侵攻した徳川勢はこの砦を落とし、当目坂を抜けて持舟城を攻撃しました。
その時、砦を守っていたとされるのが、屋代正国です。
屋代と聞いてピント来たかも知れませんが、長野の戸倉上山田温泉の辺りの領主です。
長野の本領を離れて、静岡の海っぺたで、強力な徳川主力と対決させられるなんて、当時の弱小領主の悲哀を感じさせますな。
因みに屋代氏は武田氏滅亡後は徳川氏に仕えて大名に成りますが、駿河大納言忠長の事件に連座して改易と成ってしまいます。
しかし、後に赦されて大身の旗本として明治迄生き残る事が出来ました。
砦跡は山林&蜜柑畑と成っていて、自由に散策はできません。(所々に「私有地のため立ち入らないでください。」の看板が立ってます。)
尾根の最高所から先端部にかけて郭状の平場と成っていますが、遺構なのか、畑を作る際に平らにされたのかは、素人の私には解りません。
ただ、広さ的には500人位は布陣出来そうな感じですな。

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※内容に誤りがある事があります。(by 綾瀬の狂犬氏)