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今でしょ!

【狂犬通信 Vol.42】かいな坂

かいな坂は今泉館から東に300m程度のところにある坂で、かしわ台駅方面に通じています。
永享の乱の後、今泉館に籠っていた一色伊予守は、館を放棄して落ち延びましたが、伊予守の妻である護王姫は臨月であったため脱出が遅れました。
そのため、この坂で追い付かれてしまい、警護役の武士達はこの坂で時間を稼ぐために踏み留まり全滅しました。
姫は結局捕らえられてしまうので、警護の武士達が不甲斐ない(討死するまで戦った甲斐がないとする解釈もあり)として、かいな坂と呼ばれる様に成ったとされています。
今泉館からこの坂まで、300m程度しかありません。
館まで上杉勢(山内上杉、扇谷上杉の連合軍で、山内の大将は長尾氏、扇谷の大将は太田氏と筆頭家老の一族が率いているので、そうとうな大軍であったと思われます)が押し寄せてから脱出を計った事は確実でしょう。
後知恵ですが、なんでもっと早く身重の妻を脱出させなかったのかは謎ですな…。

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※内容に誤りがある事があります。(by 綾瀬の狂犬氏)