Now or Never

今でしょ!

困った亀の物語

長いこと乗る機会がなくて壁を飾るオブジェになっていたタルタルーガ

私の貧脚では登坂が厳しくて、何処へ向かうにも坂道だらけの家の回りでは乗る気がしなくて封印していました。

車に積んで出かけた先で乗る機会もあろうかと手放さずに手元に残しておいたんですが、そんな機会は一向に訪れないまま、購入してから早や20年経ってしまいました。

今年の春、長男が多摩川の近くに居を構えました。
土手道からほんのすぐの所です。

タルタルーガは平坦なら楽しい自転車です。
川沿いのサイクリングロードでも近くにあればなあ~
と私自身思っていたので、長男に「乗る?」と尋ねてみたら「乗りたい!」と返ってきました。

こうして譲ることになって、自転車をラックから降ろしたらまあ驚いた。
グリップシフトが加水分解を起こしているじゃあないか!
触ると手がネチョネチョベトベトと黒く汚れて、握れたもんじゃありません。

SRAM DualDrive

写真の通り、この自転車はマニアックなドライブトレインを採用しています。
リアの内装3段×外装8段で、双方をこの右側のシフターでコントロールします。

この製品がまだ入手可能かネットで調べましたが、とっくの昔に製造中止になっているようで、このシフターの画像すら見つけることができませんでした。

さあ、どうするか?

1. このまま長男に譲って、後のことは任せる
2. 事情を長男に説明して譲渡の件は撤回、現状渡しで売り飛ばす
3. 対処を施してから長男に譲る

半日考えて「3」に決めました。
幸い時間はたっぷりあるので、たまにはちょっといい父親を気取ってみようかなんて(笑)

対処を施すったって自分には何とかする技量はありません。

サイクルショップに相談するしかないんですが、通販で購入した千葉の某店はサイトを見たら一時休業中、営業再開の時期未定、電話も利用休止とのこと。

守備範囲外なのは承知の上で、先日ALPSのディレーラー交換でお世話になった工房にダメ元で相談してみたんですが、もちろんこの自転車を取り扱ったことはないし、そもそもSRAMの製品を取り扱っていませんでした。

そこで、供給元メーカーのサイトを見たところ、

www.tartaruga-ew.com

きっと製品の製造、販売、メンテナンスはやめているだろうと思いきや、今でもサイトは開設されていて驚きました。
当サイトで、本製品を取り扱うメーカー認定の「Tartarugaマエストロ」が開示されています。

見れば長男宅から結構近くに取扱店がありました。
メンテが終われば長男に引き渡すので都合いいかと思って、このショップに相談。

電話のご対応がとても丁寧で好感を持ちましたが、やはり対応のハードルは高そうです。
同じ物を中古で探すしかないか。
もしくは、メカごとシマノの8速に載せ替えることが出来るかも知れないが、一度見てみないとわからないとのことでした。

中古をうまいこと見つけたとしても同様の年月を経過しているわけで、同じトラブルに見舞われることは目に見えています。
もはや、ドライブトレイン一式交換する手にかけるしかなさそうです。
とほほ

一層のこと、3択にはなかった

4. このまますっとぼけて長男に譲る

にしようかな(笑)

それにしても変速機構そのものは全く問題なく機能するのに、グリップの加水分解でこんな大事になるとは・・・

今後SRAMを使うことは一生ないでしょう。