Now or Never

今でしょ!

巨福呂坂切り通し~腹切りやぐら〜祇園山

これは、予報に反していつも通り寒かった、先日土曜日の散策の記録です。

鎌倉七口歩きも、いよいよラス前、今回は巨福呂坂(こぶくろざか)切り通しの巻。

先の建国記念日に、現在の巨福呂坂(県道21号横浜鎌倉線)を自転車で走ったことをここに書きました。

2月14日撮影↓

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しかし、この道筋は後年開削されたもので、この西側にある小道が鎌倉時代当時に開削された道。

当時の道筋ははっきりわかっていないようで、鶴岡八幡宮の車祓所の辺り、r21から分岐するこの道が往年のルートだそうです。

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特に巨福呂坂の切り通しであることを示す案内板もなく、歩く人もこの時皆無。

目と鼻の先の小町通りの喧騒っぷりとはえらく対照的です。

緩い坂道を登っていきますと、送水管路の隧道入口が現れます。

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が、工事の車や機材に阻まれて残念な姿。

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r21の巨福呂坂山之内側に、隧道の反対の口が開いています。(一番上の写真)

左手に青梅聖天への入口がありましたが、石段の見た目に圧倒されて、目を瞑って通過しました。

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これが古道の証になるのでしょうか。

石段の袂に並べられた庚申塔群です。

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やがて、道は私有地に突き当たり進行不能に。

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往年は、この先、現在の切り通しとその上空部で交差し、建長寺の山門付近へと繋がっていたそうです。

この辺りの様子はネットで下調べをしていましたが、それでもかなり残念な現状に、ちょっとテンションが下がりました。

ポタでも散策でも、来た道を引き返すのが嫌いな性分ですが、ここは仕方ありません。

戻って、鶴岡八幡宮へ。

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ポタで訪れた時にフォーカス漏れした大銀杏を観察。

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同じ根っこから若木が育っています。

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植物って凄い!

最近、休みの度に出歩いていて、ちゃんと手入れをしてあげていない我が家の不憫な草木を思い出しました。

境内の舞殿に人が集まっています。

祈祷中かなと思ったら、、、

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結婚式!

源平池の前は、お弁当を広げた方で一杯。

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家を出たのが遅くて、もうお昼時。

お目当てのランチを求めて、東側の鳥居をくぐって境内を出ると、目の前に畠山重忠の屋敷跡があります。

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金沢街道沿いに数分歩いて、目的地にとうちゃこ。

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昼食をいただいてからは、先ずは宝戒寺で梅観賞。

まだ、ちょっと早い感じですね

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のんびりした後は、この日の第二のメインイベント、祇園山ハイキングです。

滑川にかかるアーチ橋。

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東勝寺橋。

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この先には、鎌倉最恐!最怖!と呼び声の高い場所があります。

鎌倉幕府終焉の地とされる東勝寺跡と腹切りやぐらです。

先日、観梅に宝戒寺を訪れたというじみーぺい爺氏は、この橋を渡った時から空気が変わったと言ってました。

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橋を渡ります。

左側に東勝寺跡の更地が現れても、右側はまだ宅地で、霊感のない自分には空気の違いは感じられず。

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ここは、新田義貞の討幕軍に対して、北条高時一族870名が立て篭もり、最後は火をかけて自刃した場所。

ちなみに、この地で死んだ北条一族を弔うために、後醍醐天皇の命により足利尊氏が建立したのが、先の宝戒寺だそうです。

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そして、いよいよハイキングコースの入口です。

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気が付けば、もともと雲の多い空模様でしたが、この時空は雲に覆われて青空が姿を消していました。

そして山間から聞こえてくる、絶え間ないカラスの鳴き声。

まるで芝居でも見ているかのように、舞台背景が整ってくるじゃあないですか。

ここで初めて軽い抵抗感を感じましたが、気を取り直してコースに入ります。

入るとすぐ、警告の道標が。

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「参拝・供養です!参拝・供養です!参拝・供養です!」と頭の中で繰り返しながらアプローチ。

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来ました・・・

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手を合わせてから中へ。

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やはり霊感がないんでしょう。

特別感じるものはなかったものの、頭上で鳴きまくるカラスは相当気味悪かったです。

ここからは起伏が激しいハイキングコースを、汗をかきながら上り下りします。

そして祇園山山頂にとうちゃこ。

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綺麗な海が眼前に広がります。

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ここまで来ると、コースの終点はもうまもなく。

あとは坂を下るだけ・・・

膝痛持ちには下りの方がつらかったりしますが・・・

ここで、この日もリスと遭遇。

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鎌倉を歩いていると、100%リスに出会っているような。

そして、100%お食事中のような。

間もなく八雲神社のすぐ脇に。

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ここがハイキングの終点です。

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ここからは、滑川の支流、逆川にかかる逆川橋へ。

鎌倉十橋の一つ。

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なるほど、海から山方面へと流れています。

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散策の最後は、エスプレッソとスイーツ。

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だんだんと食べるものが小洒落てきた?

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ここからは鎌倉駅に戻って、横須賀線で帰りました。

距離は短いけれど、アップダウンがあって結構疲れた散策でした。

さあ、これでいよいよ残りは名越です。