Now or Never

今でしょ!

化粧坂切り通し~海蔵寺

鎌倉七口と呼ばれる切り通しをこの冬の間にコンプリートしよう!って企画の第二弾。

これは、前日のどんよりとした天気から、一夜明けてからっと晴れた昨日曜日の散策の記録です。

今回訪れたのは化粧坂亀ヶ谷坂

「けわい」と「かめがやつ」の難読コンビの切り通しです。

少々出遅れてしまい、散策の起点JR北鎌倉駅に降り立ったのがちょうど正午でした。

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いつもなら、ある程度歩いて腹ごなしをしてから昼食をいただくところですが、先に県道21号線沿いでお昼を食べる冒険に出ました。

すると恐れていた通り、食べた直後は思わずそのまま帰りたくなりましたが(笑)、何とか気を持ち直して、葛原岡ハイキングコースを源氏山公園に向かって歩き出します。

県道からのハイキングコース入口にある浄智寺

この日手持ちの地図によれば、ここには甘露の井という鎌倉十井の一つがあります。

目的違いで左程関心もなく、この時未だテンションが低かったので、境内に立ち寄らずに素通りしましたが、この井戸は境内入口に架けられた石橋のすぐ左側にあったようです。(下の写真では右側)

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鎌倉初心者の私と言えども、鎌倉歩きの定番中の定番のこのハイキングコースは、これまでにも何度か歩いています。

「源氏山から北鎌倉へ~ あの日と同じ道のりで~♪』って流行り曲に乗って、お馬鹿でミーハーだった友達(オレモカ・・)と高校時代に訪れたのが最初でした。

家庭を持ってからも、まだ小さかった子供を連れて確か2回は歩いた筈。(何ではっきり覚えていないんだろう)

来るたびに思いますが、意外と足元が悪く、それなりに段差の大きい所もあります。

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膝の爆弾を破裂させないために、特に下り坂で結構気を使います。

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と思えば、若いパパ・ママに連れられた4~5歳くらいと思われる女の子が、「こんにちはー」とすれ違う人たちに声をかけながら、元気にテケテケと上り下りしているじゃあないですか。

「嗚呼、もはや自分はこんな小さな子供にも敵わないんだなあ」と軽くショックを覚えたりして・・・

途中、切り立った崖が現れる所。崖下にお寺らしき屋根が見えます。

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位置関係が把握できていませんが、あれがこれから向かう海蔵寺

また、この辺りが蛇居ヶ谷の大堀切と呼ばれるところ?

堀切っていうものが、どうも具体的にイメージできなくて・・・

そしてしばし、源氏山公園に到着。

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葛原岡神社では、大人に引率された子供たちが、何やら、石らしきものを投げる遊びに興じていました。

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源氏山からは、長谷の大仏方面へと向かうルートがメジャーで、私が歩いたことがあるのもこの長谷へのルートです。

化粧坂への道は始めてで、ここに来てようやくワクワクしてきました。

でもその前に、、、

せっかくなんで、源頼朝像を見ていきます。初見!

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そしてお待ちかね、いよいよ化粧坂に入ります。

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化粧坂は、鎌倉街道上道(かみつみち)の鎌倉出入口にあたる道で、この先で正月に訪れた瀬谷付近を通り、武州から遠く上州へと続く街道の一部とのことです。

また、化粧坂を含む鎌倉界隈のこの道のことを、特に武蔵大路と呼んでいたそうです。

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やややっ、結構な下り坂!

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そして、朝比奈の切り通しと同様にぬかるんでいます。

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切り通しと言うよりも、崖っぷちの坂道って感じです。

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かつて武将が馬に乗って往来した道とは、とても思えないのですが・・・

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しかし、急なつづら折をほんの2~3回ほど折れ曲がると、もう民家が並ぶ普通の舗装路に出ます。

朝比奈ほどの古道然とした佇まいや迫力は、自分には残念ながら感じられませんでした。

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さて、次の亀ヶ谷坂に向かう前に、先ほど崖の上から見えた海蔵寺にちょっと寄り道します。

途中で見かけた横穴や、、、

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沿道両側に立ち並ぶなかなか味わい深い民家にも目を惹かれました。

更には、お寺の駐車場に大きなヤグラらしき横穴が!

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屋根付き駐車場を望む有力檀家さんの声に応えて掘ったものでしょうか?(まさか(笑))

海蔵寺

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お寺の門前に着くと、最初に目に飛び込んでくるのがこの井戸です。

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鎌倉十井の一つ「底脱の井」

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海蔵寺にはもう一つ有名な井戸あり。

「十六の井」は拝観料を払わないと見れないのでスルーしましたが、帰りの車中でネットで調べてみると、岩窟内の16の丸穴から水が湧き出しているとのことで、しまった見ておけば良かったと激しく後悔orz

本殿?の脇から裏手の方を覗き込んでみますと、、、

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向かって縦方向に崖が切り取られているように見えます。

これが竪堀っていうものでしょうか?

これが先ほど崖上から見えた箇所かと思いましたが、、、

家に帰ってから、両者の写真を並べてみると、どうも同一箇所ではなかった模様。

境内の紅梅が咲き始めていました。

春遠からじ。

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さて、海蔵寺を後にして、次の切り通し鎌ヶ谷坂に向かいますが、ここまで長くなりましたので、ちょっと息継ぎします。

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