当たり前のようにそこにあったものが、ある日気付けばなくなっている。
それが人であればもちろんですが、何気なく目に入っていた景色や建造物、またその場所の雰囲気であっても、大きな喪失感を覚えるものです。
先日、たまたまネットで知った江ヶ崎跨線橋の撤去はショックでした。
かつて東海道本線と横須賀線が分離されてから、横浜~品川、新橋、東京間は少々時間がかかってもスカ線を利用して、新鶴見操作場を窓から眺めるのが好きでした。
会社に入り結婚した頃、最初に選んだ二人の城は新川崎。
駅を降りて、あの長い鹿島田跨線橋を渡る帰り道がお気に入りでした。
ただしその頃、操作場は既に信号場に降格していて、大きなヤードから次々とレールが減っていくところでした。
当時、アパートから川崎方面に車で向かう時の一番のビュースポットが、あの江ヶ崎跨線橋です。
「何でこんな大げさな鉄橋を架けたんだろ?」と疑問に思いつつも、特別な興味も湧かなかった。
若い頃なんてそんなもの。
大好きな新川崎でしたが、事情があって2年足らずで横浜に戻ります。
その後ヤードは大幅に縮小し、その跡地も更地となって放置され、いつしか時間のかかるスカ線は利用しなくなっていました。
たまに通りかかっても、すっかり線路がなくなった更地の上に架かるあの大仰な姿が、何だか滑稽にも見えました。
でも明治の老橋、いつまでも残るわけもなく。
ふと気付くと既に撤去済み。
自転車や徒歩でゆっくり観察しながら渡ることなく、この世から消えてしまいました。
ネットで検索してみると、結構な数の方々がかつての姿や撤去の模様を記録されていました。
ちなみにGOOGLEのストリートビューには、撤去中の姿が写っています。
今日、江ヶ崎がどうなっているか行ってみました。
その後の状況を全く知らずゼロベースでの訪問でしたので、ドキドキでした。
小倉跨線橋を鶴見側から川崎側に渡り、上のストリ-トビューと同じアングルからアプローチすると、そこには想像しなかった景色がありました。
踏切を渡って近寄ると、
ストリートビューでは影も形もなかったビルが、そこに現れました。
一方、肝心の橋は建設中。
橋の架け替え工事って、ビルの建設とは次元の違う一大事業なんですね。
この通りとっても広い橋になるようです。
先代は、歩くのが怖くなるような狭い橋でした。
すぐ横を、歩行者用の仮設橋がかかっています。
見ていると、尻手短絡線から貨物列車がやってきました。
今朝、道幅が先代の2倍はありそうな建設中の橋を見て思いました。
老若男女誰もが安心して渡れる歩道の広い橋が出来て、みんなニコニコ笑いながら鶴見と川崎の間を行き来出来るようになるならば、それで良かったじゃん!って。
明治生まれの老橋がなくなったことはとても残念だけど、人あっての橋ですからね。。。
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話は飛びますが、あの震災からちょうど1年。
あれだけ流行った「絆」って言葉。
いつまでも忘れずにいたいものです。
「日本人で良かった」って皆が思える国に!
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【本日の走行記録】(ア)
Summary
Distance: 42.84 km
Time: 2:01:30
Avg Speed: 21.2 km/h
Elevation Gain: 177 m
Calories: 697 C
Avg Temperature: 6.2 °C
Timing
Time: 2:01:30
Elapsed Time: 2:55:11
Avg Speed: 21.2 km/h
Max Speed: 45.4 km/h
Elevation
Elevation Gain: 177 m
Elevation Loss: 180 m
MinElevation: 2 m
MaxElevation: 70 m
Heart Rate
Avg HR: 115 bpm
Max HR: 134 bpm
Temperature
Avg Temperature: 6.2 °C
Min Temperature: 5.0 °C
Max Temperature: 13.0 °C
◆2012年の積算距離◆ 847.29km