Now or Never

今でしょ!

塘路湖からシラルトロ湖へ

さて
いよいよ北海道を歩きます。

駅前には何もない塘路駅を出発!



あっ
店はないけど、列車が止まったタイミングを見計らってやって来たと思われる、写真を露店販売しているおじ様がいましたね(^_^;)

先ずは昼食。
駅前から、これから歩き続けるR391に出てすぐの所。

パスタとコーヒーの店「Prezzemolo(プレッツェモーロ)」



駅近ではあるけれど、この店の他に何もないこの佇まいに少々緊張して入店しましたが、極めて普通の店でした。



カキとマッシュルームのパスタをいただきました。



旅に出ると、最初のうちはこんな風に食べたものを写真に撮ったりしますが、すぐに飽きますね(笑)

腹ごしらえが済むと、いよいよ歩き出します。
進む先は迷いようのない一本道。
R391をひたすら北上します。

途中、サルボ展望台に寄り道するだけで、この日のお宿「ロッジシラルトロ」を目指します。
距離は、寄り道を除けば僅か6.3km。

歩き出すとすぐに、右手の塘路湖から流れ出して釧路川に注ぐ水路に架かる「塘路橋」を渡ります。



ポニートラスの人道橋が印象的で、思わず写真を取りましたが、翌朝この下を通ることになるとは夢にも思わず。

左手には釧網本線のデッキガーダーが見えます。



サルボ展望台への登り口にやって来ました。



ちょっと嫌な雰囲気を醸し出していますが、「クマ出没注意」の警告は見当たりません。



駅を出てから人っ子一人見当たらないし、正直展望台に登っていくのは気が進まず。



もしかしたら、クマ注意の警告がないのは、この辺りではクマがいるのが当たり前過ぎて、わざわざ警告するまでもない常識ってことじゃないか?

熊鈴もないし、ビビりながらも進むと、程なく展望台が現れました。



サルボとは、アイヌ語で小さい葦原(湿原)の意



眼下に望む塘路湖は、周囲18kmの結構大きな湖ですが・・・

ja.wikipedia.org

北海道はスケールが大きいですね!


歩いてきたR391を挟んで、左が塘路湖、右が小さなエオルト沼。



目をこらせば、先ほど渡った塘路橋が見えます。



更にサルルン展望台まで足を延ばせば、もっと見事な展望を楽しめたようです。
しかし、辺りは全く人気がなく、見えないヒグマに怯えて、この時行ってみようとは1msも思いませんでした。

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R391に戻って、目的地を目指します。

展望台の入口までは段差のある歩道がありましたが、ここから先は歩道がありません。
今度は、高速で走り抜ける車に怯えながら歩きます。

塘路湖から離れて退屈な緩勾配を歩いていると、向こうから茶色い何かが歩いて来ました。
こちらに向かってきたそれは、、、



キタキツネでした。

どうやら道路の反対側に渡りたいようでしたが、断続的に車が通って渡れません。
どうするのか見ていたら、どんどんこちらに近づいてきて、目の前数メートルの地点でゆっくりと右手の草むらに消えていきました。

北海道に来て最初の野生動物遭遇です。

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坂を登って降りると、左手にシラルトロ湖が現れます。
何もない湖畔の道を進むと、展望のための駐車スペースがありました。
何もないけれど、美しい景色



最近、一生行く機会がないであろう土地を、ストリートビューで旅するのがマイブームです。
よく訪れるのがロシア、特にシベリア方面。
バイカル湖のような観光地になっている所はもちろんのこと、道以外に人工物が全くない、ただただ広大な原野を見ているのもまた楽しい。
このシラルトロ湖を見ていると、あのロシアの風景を思い出しました。



ここまで来ると、目的地はすぐそこ。
間もなく集落が現れますが、そこは別荘地区。
結構な坂を登って行った先に、この日のお宿がありました。



ロッジシラルトロ



塘路駅を出てからこの宿に着くまで、すれ違ったのはあのキタキツネだけでした。
北側に位置する釧網本線もう一つの最寄り駅の茅沼駅からいらした同宿の方と話をしたら、最初は歩いてくるつもりだったけど、R391を車がガンガン飛ばしているのを見て、急きょ宿に電話して迎えに来てもらったそうです(笑)

シラルトロコ湖が望めるこの休憩室から、



エゾシマリスや、



エゾアカゲラが見れますが、、、



この宿を選んだのは、ある目的がありました。
(続く)