藤井聡太が、豊島将之より竜王タイトルを4勝0敗のストレートで勝ち取って、遂に四冠となりました。
三冠の渡辺明を数で越えただけでなく、棋界頂点のタイトルを奪取したことにより、正真正銘将棋界のトップに立ったことになります。
今年に入るまで、豊島には0勝6敗で大きな壁と思われていたのに、王位戦を防衛、叡王戦を奪取、そして竜王戦を奪取と、並ぶ間もなくあっという間に抜き去ってしまいました。
驚くべきは、まだ19歳。
海の向こうでは大谷翔平が奇跡を起こしましたが、全く遜色ない奇跡、いやもしかしたらそれ以上かも知れません。
彼が戦うタイトル戦を見るスタンスも、ここに来て変わってきました。
これまでは、若い棋士の快進撃を純粋に応援。
次々と勝ち進んでいく様を固唾を呑んで見守ってきました。
でも、これでいいのか?
彼は想像以上に強くなって、既に敵なし状態になっている。
単なる判官びいきではなく、若くて強い棋士が挫折するところを見てみたいというサディスティックな気持ちでもなく、もちろん彼が憎いわけでもない。
しかし、勝負は拮抗してこそ面白い。
藤井四冠を止める棋士、出でよ!
次に挑むタイトルは王将戦。
挑戦者決定リーグでは4勝0敗で首位独走中。
残るは2戦だが、早ければ11月19日の近藤誠也七段戦で挑戦権を獲得します。
挑戦権を獲得すれば、年が明けてから渡辺明三冠との対決だ。
・・・とグダグダ言ってますが
こんな見ていて恐怖さえ覚えるような強い棋士が現れた歴史的瞬間に立ち会えたことは、将棋好きとして幸せの一語に尽きます。