Now or Never

今でしょ!

一汁一菜

夕飯の自炊を始めて早一週間。

すぐに面倒になって放り出すことにならないか自分でも心配していました。
ところが、あにはからんや
毎日、夕飯作る時間が愉しみになりました。

まだ、とても「料理」なんてレベルではありません。
レシピ本を見ながら、書かれた通りになぞっているだけです。

何がそんなに私を惹きつけたかと言うと、、、

何より、料理を作っていくプロセスそのものが楽しい。
まるでプラモデルを組み立てるように、レシピを見ながら素材に順番に手を加えていくと、こんな下手っぴでもそこそこ美味しい料理が出来上がります。

次に、これまで食べるだけだった料理の種明かし。
例えば、外では食べる機会がたまにあるタンドリーチキン。
あれって、チキンをカレー粉で味付けしたものくらいに思っていましたが、実はヨーグルトとトマトで出してる味なんだと知りました。

そして好奇心を満たしてくれる。
レシピを見ながら、ちょっと想像がつかないような調味料を合わせていって味付けする。
「一体これどんな味になるんだろう?」
最初の一口をドキドキしながら味わえます。

こうした実際の体験を通して料理が好きになりました。

一方で、ある料理家の影響も大きかったりします。

自炊しよう!と決めた時、現在実践しているレシピ本の他に、こんなテレビ番組のテキストを購入。

f:id:toei-sportif:20220404162923j:plain料理番組を参考にしてみようと思ったのですが、何故土井善晴さんの番組を選んだかと言うと、先代の土井勝さんの記憶が残っているのと、「水曜どうでしょう」で大泉洋が扮していたのを思い出したという、その程度の話です。

それが、テキスト読んで「一汁一菜」という考え方に感銘してしまいました。

タイミングが良かったと思います。
孤食の機会が増えて、スーパーに行って自分の好きなものを買ってきて自由に食べていましたが、最近スーパーに行っても「これ食べたいなあ」って、食品・食材にすっと手が出ることがなくなってきました。

ごく最近まで、肉を買ってきて焼くだけでも、新鮮な刺身を1~2品買ってくるだけでも、惣菜コーナーの揚げ物でも満足感を得られていたのに、最近そうした食べ方に飽きてきてしまったようです。

もしかして、自分はここに紹介されているような食事を望んでいるのかなと。
続けて、この本を買って読み、自分は日本の素朴な家庭料理を作り、いただいて、生活したいのだと確信しました。

f:id:toei-sportif:20220404163019j:plainとても残念なことに、土井善晴さんの番組は、私が見始めて何と僅か2回で終了・・・

淡々と料理の作り方を解説される方と想像していたのですが、番組を見たらバリバリ関西弁のお茶目な方でした。

f:id:toei-sportif:20220404163120j:plainお父さんの勝さんと合わせて48年も続いた番組なのに、これも巡り合わせか。
残念でなりません。

f:id:toei-sportif:20220404163148j:plain「料理して食べるというところに本当の幸せがある」

最後の言葉でした。