藤井聡太が豊島将之との叡王戦五番勝負を制して三冠となりました。
既に驚きはありません。
これが通過点であることは、もう誰もが知っています。
もはや、注目するのは勝つか負けるかではなく、
どう勝つのか
どんな鳥肌ものの名手が飛び出すのか
プロデビュー後6連敗して苦手としていた豊島竜王の挑戦を受けて王位戦七番勝負が始まったのが、6月終わりのこと。
その後2ヵ月強で王位戦を防衛、叡王戦を奪取。
既に力関係が逆転したと言える結果を出しました。
この叡王戦最終局後のインタビューで、豊島竜王は
「強い棋士と指して課題がたくさん見えてきました」
と語っています。
まるで、格上の相手に胸を借りたような言葉じゃないですか。
まだ19歳。
いったいこの先どうなっちゃうんだろう?
年上の棋士たちをバッタバッタと倒して、タイトルをもぎ取っていく様は確かに見ていて楽しかった。
でも、このままタイトルを総なめして、出てくる挑戦者たちを全く寄せ付けなくなったら・・・
怖くなります。
そもそも全然楽しくない。
そうなったらきっと「誰か藤井八冠をやっつけてくれ!」と願うようになるでしょう。
強過ぎる絶対王者の悲劇。
今の勢いを見ていると、本当にそんな日が訪れるような気がしてなりません。
ライバル、出でよ!
さあ、次はいよいよ竜王戦七番勝負。
豊島竜王が、今度はどう対峙するのか楽しみです。
・・・と、既に藤井三冠への挑戦の図式で勝負を捉えている自分に気が付きました。
(言うまでもなく、藤井三冠が挑戦者です^^;)