Now or Never

今でしょ!

オリンピックにごめんなさいm(_ _)m

完全に侮っていました。

個人ロードレースは、基本的に個人の成績を争う体をなしていますが、その実はチームで組織的に争う団体戦と言えます。
しかし、参加国にそれぞれ1~5名の選手が割り当てられるオリンピックのロードレースは、国別ナショナルチームにより争われる世界選手権とも異なり、より個人対個人の力比べの要素が大きく、本来のロードレースの醍醐味にやや欠けると思っていました。

しかも、ロードレースの頂点にあるツールが先週終わったばかり。
オリンピックに焦点を合わせて準備してきた選手なんて、強い実力ある選手ほどいないはずです。

世界の有力選手が日本の道を走るところが見られる。
楽しみはそんなところだろうと。

しかし、今朝NHKBSでレースの録画実況を観ていて、すっかり釘付けになってしまいました。

解説は飯島誠アニキです。
NHK、見事な人選である。

実はオリンピックのロードレース実況を観るのは初めてです。
このイレギュラーな選手構成で行われるレースで、いろいろ気付いたことがありました。

・チームカーはない(自転車を積んだニュートラルカーはいた)
・無線は使わない(そもそも監督っているのか?)
・補給はサコッシュの手渡しのみ(誰が渡しているんだろう?)
・先頭~プロトン間のタイム差をそれぞれに伝えるバイクがいない(どうやって知るのか)
ナショナルチームジャージを着ているので、選手を見ても誰だかすぐにわからない

ちょっと面白かったのは、選手が小用を足す場面がチラッと画面に映ったところ。
割と序盤の出来事だったので「えっ!こんな街中で?」と驚きました。
この時、たまたま横で観ていたカミさんに教えたら、

「嘘っ!信じられなーい」
「女子のレースはないの? 女子はどうするの?」
「どこから出すの?」
「あなたもやるの?」

やるかよ(笑)

さて
肝心のレース展開ですが、これが面白かった。

アニキ曰く、130名の出場選手の中の約50名がツール組だそうで、メンバーに不足はありません。
そして、ツールの後の出がらしみたいな余興感は全くなく、世界トップレベルの選手によるガチのレースでした。

先頭集団が吸収されて勝負所の三国峠
バルベルデ、リッチー・ポート、ニバリ、キンタナといったビッグネームが次々と集団から遅れていきます。
我らが新城幸也は、何とか集団に食らいついていましたが遂に脱落。

三国峠で、集団からアタックをかけたポガチャル。
そしてマクナルティ、ウッズ。
18%の標識が立っています。

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※画像はNHK BS1より借用。以下同

ポガチャルとマクナルティはUAEエミレーツのチームメイト。
まさか、マクナルティはポガチャルのアシスト役を演じるつもり?!

私が育てた^^;ユンボのヴァン・アールトが日本の激坂を登っています(涙)

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勝負が大きく動いたのは、三国峠を下ってからでした。

ネタバレとなるので結果は伏せます。
金メダルを獲得したのは・・・

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新城幸也は35位。
チームメイトは増田成幸ただ一人で、しかも早々に脱落。
この成績は称賛に値すると思います。