Now or Never

今でしょ!

ビートルズがやって来る ヤァ!ヤァ!ヤァ!(JP)

日本編集盤の番です。

ビートルズがやって来る ヤァ!ヤァ!ヤァ!(JP)[1964.9.5]

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やっぱりこれこれ。
このジャケットにこのタイトル!

体中に刷り込まれ浸み込んでいるので、あたし、これ以外じゃ駄目なんです(宇能鴻一郎風)
同世代のビートルズファンは、皆「ヤァ!ヤァ!ヤァ!」と呼んでいたんじゃないでしょうか。

今思えば、へんてこりん(死語)なタイトルですが

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映画評論家の水野晴朗氏が名付けたのは有名な話。
水野晴朗氏は「The Beatles come to town」という別のニュース映画と勘違いしてこのタイトルをつけたそうです。
いやぁ、昭和って本当に緩くていい時代でしたね(水野晴朗風)

ちなみに、水野晴朗氏は「水曜どうでしょう」・・・じゃなくて「水曜ロードショー」の最後に、ニコニコしながら映画をヨイショするだけの人かと思っていましたが、当時日本ユナイト映画で宣伝総支配人を務められていたそうです。
2008年に76歳で亡くなりました。

例によって、矢印帯赤盤

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ジャケット裏面には、高崎一郎氏のライナーノーツ。
昔は貴重な情報源でした。

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アルバムの中身は、収録曲・曲順とも英国オリジナル盤といっしょです。

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A1. ア・ハード・デイズ・ナイト
A2. 恋する二人
A3. 恋におちたら
A4. すてきなダンス
A5. アンド・アイ・ラヴ・ハー
A6. テル・ミー・ホワイ
A7. キャント・バイ・ミー・ラヴ

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B1. エニイ・タイム・アット・オール
B2. ぼくが泣く
B3. 今日の誓い
B4. 家に帰れば
B5. ユー・キャント・ドゥ・ザット
B6. アイル・ビー・バック

私の脳みそに、それぞれの曲名は、これらの邦題が刷り込まれています。
「恋する二人」を、気取って「I Should Have Known Better」と口にしたことは、おそらく我が半生を通じて1度もなかった筈。

幸いだったのは、A1の曲名まで「ビートルズがやって来る ヤァ!ヤァ!ヤァ!」としなかったことかと。
もしも曲名まで「ヤァ!ヤァ!ヤァ!」だったら、さすがに横浜の片田舎で育った鼻たれ小僧でも「これ、ださくないか?」と自問自答したことでしょう。

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ジャーーーン!

ジョージのリッケンバッカー(360/12)とジョンのギブソン(J-160E)が奏でる不協和音で、この曲は・・・
いや、曲と同時に、アルバムも映画も始まります。

このアルバムは、彼らにとって初めて、全てオリジナル曲で構成されています。
そして、全曲レノン/マッカートニーの作品。

一般に評判が良いアルバムですが、実は、A1を含む数曲を除いてそれほど思い入れは強くなかったりします。

このアルバムで、長いこと私の愛聴曲となったのは、A3とA5。
それぞれジョンとポールが書いたバラードで、今でも飽きずに聴けるのだから、きっといい曲なのだろう。
ちなみに、アメリカと日本では、この2曲のカップリングでシングルをリリースしています。
この組み合わせはやり過ぎと思いますが・・・

あと、ジョージがリードボーカルのA4。
ジョンが(音域が狭い)ジョージのために作った曲です。
何てったって、このアルバム唯一のジョージのボーカル曲なんで。

他に、A2とA7はシングルでもリリースされたキャッチーな曲です。
が、先に手に入れた・・・確か友達から借りてきて、買ったばかりのカセットテープに録音した「Hey Jude」で繰り返し聴いたためか、どうしてもこのアルバムの曲って感じがしっくり来ないんです。
Hey Jude」ではA面の1,2曲目だし・・・

この感じ、ご理解いただけるかなあ~

さて
このアルバムは、同名映画のサントラ盤なわけですが、私も2001年に発売されたDVDを持っています。

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始めて映画を観たのは、ビートルズにかぶれた小学5年生の時。
テレビで放映、驚きの吹き替えでした。

動いてるビートルズなんて滅多に見れなかった時代。
もちろん家庭用ビデオデッキなどなくて、放映時間帯に見逃したらジ・エンドです。
それは釘付けになって観ましたよ

一昨年、初公開55年を記念してリバイバル上映されましたが、反応はどうだったんでしょう。
私は劇場へは行きませんでした・・・

www.musiclifeclub.com

この時、邦題は「ハード・デイズ・ナイト」に変更されていました。
「ヤァ!ヤァ!ヤァ!」じゃあ、さすがにオールドファンしか呼べないと思ったんでしょうね。

今年になって、おまけがたくさん付いた4K Ultra HDのブルーレイも発売されましたが、こちらも見送り・・・

harddaysnight-movie.com

そこまでの筋金入りのファン・マニアではないってことですね。
今は、音源・映像とも世の中に溢れかえっていて、余程のものでないと食指が動きません。
レコードは、帯が付いてるっていうだけで買い直したりしていますが(笑)

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ここまでブログを書いていて気付きました。

前回、タイトル名の日本語表記に「ア」が付くのか付かないのかをコメントしました。
結論は、アルバム名には付かないが、曲名には付けるでした。

しかし、改めて帯を見ると・・・

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おやっと思ってジャケット裏面を見ると・・・

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「ア」が付くとかなんとか以前に「ヤァ!ヤァ!ヤァ!」だし・・・

これが昭和ってことなんですね。
もう細かいことを云々するのはやめることにします。