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【狂犬通信 Vol.97】甲斐國八代郡・勝山城

勝山城は山梨県には複数存在します。
城マニアに知られているのは、都留市にある勝山城で、見応えのある戦国末期の城です。
歴史的に有名なのは、この八代郡にある勝山城の方です。
場所は甲府南ICの直ぐ北東側に成ります。
武田信玄の父の武田信虎は、父である武田信昌の死去により家督を相続しますが、武田一門の有力者である叔父の油川信恵が自身の与党を集めて挙兵します。
その戦いの舞台と成ったのが、この勝山城です。
戦いの結果、武田信虎油川信恵を含め、 自身に敵対的な武田一門を一掃し、武田宗家としての立場を確かなものにすることが出来ました。
武田氏は信玄時代の印象から、強力な戦国大名と思われがちですが、信虎が甲斐を統一する迄は、甲斐国守護ではあったものの、極めて弱体な権力基盤しか持ちませんでした。
甲斐国を統一し、武田氏を有力な戦国大名にしたのは武田信虎なのですが、低い評価しか受けていないのは残念です。
そんな信虎が、甲斐国統一の第一歩を踏み出したのが、この勝山城ですが、現在は果樹園と成り、城址碑が建つのみです。
昭和の終りごろの発掘調査では空堀等の遺構も見つかったそうですが、ただの緩斜面の丘でしかありません。
実は20年以上前にも来たことが有るのですが、城址碑を見つけられず、少し離れた場所にある丘が城址だと誤認してました。(そっちの方が地形的に城っぽい)

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※内容に誤りがある事があります。(by 綾瀬の狂犬氏)