Now or Never

今でしょ!

【狂犬通信 Vol.92】遠江國周智郡・堀之内城山

堀之内城山は静身の城山の南側700m程度の所にあります。
この城は平成になってから発見された城で、城の構造から徳川氏が犬居城攻撃の為に築城した陣城と言われています。
旧秋葉街道は小奈良安集落から林道として、瑞雲坂迄続いています。
堀之内城山はこの林道が通る尾根から東に分岐した尾根の先端に築かれています。
城からは静身の城山が邪魔をして、犬居城も犬居集落も見る事が出来ません。
何でこんな場所に陣城を築いたかと言えば、旧秋葉街道が徳川氏にとっての後方連絡線であり、これを確保する事が目的と考えられます。
天正2年の時の失敗を教訓として、万全を期するために築城したんでしょうな。
城跡は発掘調査が行われ、遺跡案内の為の標柱が随所に立てられていますが、整備後、草苅されずに放置プレイ状態らしく、強烈な藪に覆われています。
それでも、一部山城ジャンキーは訪れるらしく、先人達がつけた獣道を伝って辛うじて城内に入る事ができます。
私も一瞬、進むのを躊躇しました…。
洒落にならないのは、小奈良安集落から城まで続く旧秋葉街道の林道もです。
一部道幅が2m位しか無い悪路で、路面はアルテッツアでも走れるのでさほど悪くないのですが、道の脇の木の枝がボディを擦る音や、路面に転がる木の枝を踏んだ時に木の枝が立ち上がり下廻りを打つ音を聞きながら、対向車が来ても擦れ違い出来ない道を2km(往復4km)走る事です。
正直、この城は2度と来たくないです。
どうしても来る時は、犬居集落から瑞雲坂を歩いて登ります…。

f:id:toei-sportif:20201225194713j:plain

f:id:toei-sportif:20201225194725j:plain

f:id:toei-sportif:20201225194735j:plain

※内容に誤りがある事があります。(by 綾瀬の狂犬氏)