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【狂犬通信 Vol.76】上野國勢多郡・五覧田城

五覧田城はわたらせ渓谷鐵道花輪駅の西側に築かれた山城です。
永禄9年、碓氷峠を越えて上野に侵攻した武田勢は山内上杉氏重臣・長野氏の箕輪城を陥落させ、西上野の支配を確実なものとします。
これにより、上杉謙信が関東に出陣する際に使用していた。赤城山西側山麓を通り関東平野に向かう道が使用不能となります。
当時。上野東部。下野南部、常陸南西部の辺りは、在地の国人領主親北条派と反北条派に別れて交戦中でした。
反北条派の盟主は下野守護・宇都宮氏と常陸守護・佐竹氏でしたが、北条氏と比べると弱体であり、両氏供に白河氏や那須氏といった北部の勢力と交戦中であり、反北条同盟を維持するためには、上杉謙信の支援が必要な状況でした。
そこで上杉氏が使用したのが、根利通と呼ばれる沼田から赤城山の北ら東を通り、渡瀬渓谷に抜けるルートです。
五覧田城はこのルートを確保するために、北条氏政が在地領主の阿久沢氏に命じて築城させたと伝えられています。
この城は天正10年以降、真田氏と北条氏の抗争が開始されると、根利通を押さえる重要拠点として、両軍による争奪戦が行われたと伝えられています。
城は麓から比高300m以上の険しい山頂部に築かれ、規模は小さいですが、丁寧に作られています。
実は赤城山山麓に道がある事は今回初めて知ったので、ぜひに行って見たくなりました。
昔の街道は解りませんが、現在の道は片側一車線で、信号の無い快走路です。
一般車が多いので、飛ばせませんが、気持ちよく走れるので、機会が有ったら、行ってみてください。
(自転車はたぶん止めた方が良いです。走ってる人は見なかったので…。)

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※内容に誤りがある事があります。(by 綾瀬の狂犬氏)