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【狂犬通信 Vol.53】駿河國駿東郡・葛山城

山城は東名裾野IC近くに築かれた葛山氏の居城です。
葛山氏は大森氏と同族で、鎌倉期~戦国期の終りまで駿東郡を支配した一族です。
鎌倉期には執権北条氏の重臣として権勢を振るい、室町期には幕府の奉公衆として名を連ねました。
北条早雲の伊豆討ち入りの際には、北条勢の主力を勤め、北条早雲の次男の氏時を養子に迎える等、北条氏と縁の深い一族です。
戦国期には駿河守護・今川氏の重臣として活躍しましたが、武田信玄駿河侵攻時には、真っ先に武田方に寝返りました。
武田氏の駿河支配においても、安泰と思われた葛山氏でしたが、北条氏との縁の深さからか謀反を疑われ、あっさりと滅ぼされてしまいました。
葛山氏の家督武田信玄の六男が継承している事から、葛山氏の討滅は武田氏にとっては既定の行動であったのかも知れませんな。
その武田信玄の六男も、織田信長に処刑されてしまい、葛山氏は完全に滅亡する事に成ります。

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※内容に誤りがある事があります。(by 綾瀬の狂犬氏)